不透明・半透明・透明の3パターンが製作できれば、イラストや写真の表現をそのまま立体で再現できると思い、挑戦してみました。
今回、再現したいのは、次の3種類です。
現在は、半透明を再現できる塗料や塗料に混ぜるパウダーも出てきたので、塗装だけで表現することが可能になりました。
ですが、素材自体の透明度が変わると、少しの光が通った時の印象も大きく変わりますし、作る側から言うと、塗装のやり直し時にベースの透明度が変わらないのは、非常に助かります。
と言うことで、今回は、塗装ではなく、素材自体の色を変更する事で、表現出来る幅を広げるために、挑戦しました。
不透明と透明は、いわゆる普通の白レジンとクリアレジンで再現可能です。
半透明レジンも市販品として、たま~に販売されていますが、メジャーではないので、コンスタントに手に入る保証もなく、脱泡も非常に難しいので、エモデザでは普通のクリアレジンを使って再現する方法でまとめました。
半透明パーツの作り方は2パターンあると思います。
トナーを使って半透明パーツを作る場合、トナーの添加最大量を入れても、パーツの厚みが薄い場合は色が付きにくいので、エモデザでは半透明パーツを製作する場合、純粋なクリアパーツに塗装で表現する方法を採用しようかと思います。 (追記:2019/04)
背景を白いシートや黒い背景で撮影したんですが、どれも今ひとつ見えづらく、雰囲気が伝わらないので、新聞を背景にしています。
英字新聞があればカッコよかったんですがね。(^o^)
今回、製作したレジン素材です。
左から不透明、半透明、透明パーツです。
各素材のアップです。
今回、半透明レジンのテストで試したかったことが2つあります。
まず1つ目は半透明スキンの作成です。
リアル系だと肌の表現、特に透明感のある肌が再現出来るかと思います。クリーチャー系であれば、説明が難しいんですが、ネットリ感というか生っぽい感じの表現に使えるかと思っていたので、すごく前から作りたかったんですが、ようやく作れました。(^o^)
テスト結果も満足です。これにクリア系の塗装をすれば、いい感じになると思います。楽しみです。調合のレシピは秘密です。(´ε` )
2つ目は、半透明カラーのサンプルです。
キャラクターのイラストなどで、透明感のある長い髪の再現などに使えるかと思ったので、作りたかったサンプルです。
画像では分かりづらいですが、通常のカラークリアパーツと違い、ベースに乳白色感があるので、「物体がそこにあるが、光が透けている感じ」を表現するには向いているかなと感じました。
今回はトナーを使って、レモンイエローの半透明サンプルを作ってみました。
トナーを使って半透明のカラーパーツを作る場合は基本、薄めにトナー着色をして、塗装でカラーの強い(濃い)グラデーションを入れて、表情をつける。というのがベストかなと思います。
以上、不透明・半透明・透明の3パターンのレジン素材の製作記事でした。