イラストを拝見した時はそんなに感じなかったのですが、実際に製作すると髪・耳・尻尾のファーの合計量が思っている以上にボリューミーで、作る前からお腹いっぱいになりました。^^;
毛並みの表現ですが、デジタルだから、ポンポンっと簡単に出来るんでしょと思われそうですが、毛束のベースは簡単に追加できますが、髪や尻尾内の場所によって長さなども変わるので、束の動き方や流れ・はね具合などは全ての毛束に1つずつ作業を行っています。 なので、実際に粘土で作っているのと同じくらいの作業量かと...。
瞳部分は、「手描き風」というご希望がありましたので、それっぽく見えるように描き込みました。
もちろん、基本的に瞳の中のデザインはすべて手描きなんですが、キレイに描き込むのではなく、少し「揺れ」を入れて、分かりやすく手描き感を出してみました。
白目部分を塗装してコート、瞳のベースカラーを塗装してコート、更にグラデーションを入れてコート、と少し塗装をする度にクリアーコートを繰り返し、瞳を描き込んでいくのですが、今回は瞳のデザイン部分だけでも4・5回コートしたかも。この部分だけ何日かかったのやら...。自分では非常に自己満足しているのですが...。
髪と洋服の色は、画像で見ると同じパステル系ピンクですが、洋服は3層だけの塗装を行って、深みを出しすぎないようにシンプルに布を表現し、
髪と尻尾は6層の色を重ねて、毛並みや毛束の深みのある感じを出してみました。画像を見る限り、結果に反映されてないみたいですので、完全な自己満足でしたね...。(泣)
ケープとスカートのファーは、真っ白ではなくクリーム色の影色を入れて、素材感と丸い塊がモコモコしてる感じをイメージしました。
フリルは分厚めの設定なので、造形自体も厚めのフリルとして造形しています。
塗装としては見た目ではほぼ白一色ですが、わずかにピンク系のシャドーを入れて洋服と一体感を「感じる」ようにしています。
全身はこんな感じです。全身の撮影は難しいですね。色んな部分に影が出て、ちょっと暗いですがご勘弁を。
尻尾のアップです。
今回、一番苦労した尻尾です。(-_-;)
ブーツのファーは、毛皮のような感じがご希望でしたので、ブーツと同じ色味のシャドーを入れて一体感を表現してみました。
ドロワーズはホワイト系ですが、サテン生地のシャリシャリとした印象を足すためにシルバー系とパール系の塗装を施しています。
王冠の塗装は「金色」という設定でしたが、「金色」と書かれている塗料をそのまま塗ると、パーツ強度的に少し厚めに造形をしていることを踏まえると、金属の塊を頭にのせている感じがしてしまったのでオレンジ・イエロー系で塗装をしてからゴールド系のパールを塗装してキャラクターにあった金色の王冠を再現してみました。
パール系の塗料は使いやすいので、色んな部分に使っています。髪や尻尾にも、ほんのりとパールを入れて毛並みの光を表現していますが、パールの色は感じないくらい優しい感じで入れていますので気づかないかと思います。
以上、リコさんフィギュアでした。