今回のフィギュアは、色数は少ないですが、面積が大きい部分の塗り分け作業が多く、マスキングに時間がかかってしまいました。
マスキングに時間はかかりましたが、その分キレイに塗り分けが出来たかと思うので、これからも「急がば廻れ」を実践していこうと思います。
複雑な塗装はじっくりとマスキングをしましょう。
今回の完成イメージ資料です。
この他にも、全体の設定資料などをいただきました。ありがとうございました。
今回のアークさんの髪色は、毛先に向かって脱色している設定なので、まずは淡いイエローグリーンをベースに毛先を含め髪全体を塗装します。
それから、髪の濃い部分をイエローグリーン・純色グリーン・グレーの3色で調色し、グラデーションをかけて再現しました。
洋服のメイン部分のブルーの再現も思った色味がなかなか出ずに苦労しました。
最終的にインディーブルー、純色マゼンタ、ホワイト、グレーの4色で調色した色を基本色にしました。
画像では分かりづらいかと思いますが、ハイライト部分を追加して、全体的にやさしいグラデーションになっているかと思います。
最後に、ほんの少しブルーパールの塗装を全体に施し、洋服のシャリっとした感じを出してみました。
お札の文字はデカールで再現しました。
資料としていただいた文字のJPG画像をIllustratorでトレースをして、デカール用のデータを作りました。
剣はツヤ有りの木製の設定なので、まずは木のベース色を塗装し、木目は筆での描き込みで再現しました。
赤い紐部分は朱色をベースにグラデーション塗装をしています。
木目と朱色の組み合わせは、キレイな組み合わせで良いですね。
今回は、色数はそれほど多くないのですが、塗り分け部分が多く、かなりマスキングが大変な作品になってしまいました。(自業自得...^^;)
ズボン部分は基本3色なので、マスキングは必須だと思っていたので、準備はしていたのですが、上着(上半身と袖、スカート部分など)部分のパーツで思った以上に大変なマスキングをすることになりまして、非常に時間がかかってしまいました。
袖部分(淡いブルー部分と濃いブルー部分)をパーツ分割時に、さらに細かく分けようかと思ったのですが、パーツが多くなると、表面処理や組立作業が難しくなってしまいます。
パーツ毎の作業量とマスキングの作業量を比べた結果、今回は、マスキングもキレイに出来そうだったので袖を1パーツで出力しました。が、結局どちらでも大変な作業量になっていた感じがしますね。(T_T)
下の画像は、上半身部分にピントが合ってしまっているので、ズボン部分が少し見づらいかと思います...。スミマセン。
分割前の3Dデータ画像です。
出力用に分割したパーツ分けした画像です。
塗装の事を考えて、もうちょっと分割した方が良かったかも...。特に上着と袖部分。
以上、アークさんフィギュアの感想でした。