今回のキャラクターはブルー系のパーツが多く、各ブルーの調色が大変でしたが、イメージに近い色味で塗装出来たかと思います。
また、アニメ調のゴールドの塗装も個人的なポイントです。
フィギュアとは関係ないんですが、画像のピントがちょっと合っていません。スミマセンm(__)m。撮影が上手くなりたい...。
今回、製作させていただきました女の子の設定資料です。
完成フィギュアのイメージがすぐに理解できる美しい三面図のイラストをありがとうございます。
肌の色は、「少し日焼けした感じ」がご希望でしたので、基本的な肌の色を塗装してからクリアブラウン系の色味を塗装して日焼けした感じを表現してみました。
塗装し過ぎると、こんがり肌になってしまうので、設定イラストと「にらめっこ」しながら塗装を行いました。
今回のキャラクターは、マントやパンツなどブルー系のパーツが数多くあります。
設定イラストをパッと見た感じだと同じ色味に見えたんですが、よく色を調べてみるとそれぞれ異なっていて、それらのブルー系の塗装が大変でした。
例えば、女の子のマントと猫さんのマントはほぼ同じ色に見えますが、僅かに違う色味になっています。
女の子のマントは、ブルーの中でも青紫系の色で発色を少し抑えた落ち着いた色味になっていて、猫さんの方は、それより僅かに暗い色味になっています。
また、設定イラストを見るとマントとパンツの色が違うのは分かったのですが、その「違い」の説明が難しく、簡単に言うとパンツの方が純粋に青味が強い感じです。
その色にマゼンタを加えるとマントの色味にぐっと近くなっていく感じです。
それから、ベルトの水色とパンツのフリフリ部分の色味を比較すると、ベルト部分の色味は少しマゼンタが強い感じです。(個人的感想)
こんな感じで各パーツの色味を調べて、調色していくので、塗装には少し時間がかかってしまいましたが、個人的には満足できる塗装ができたかなと思っています。
結局、パーツ毎の色の設定があって、同じ色はありませんでしたね。(T_T)
調色の基本は根気ですので、皆さんも調色する際は焦らず、落ち着いてがんばりましょう。(^^)
今回の塗装作業の中で個人的にポイントだと思っている杖の塗装のまとめです。
設定イラストを拝見すると、杖の色はいわゆる金色という感じです。イラストレーターさんもそういった感じのイメージかと思います。
この金色というのが、色味の幅が広いというか、なかなか難しかったです
今回の杖は、いわゆるアニメ調の金色をしているので、それを表現したいと思います。
模型の塗料で「ゴールド」というのはあるんですが、実際の金属の色味を再現しているので、そのままだとイラストやアニメで描くゴールドとはイメージが異なります。
アニメの金色の表現に関して、以前「エルドランゴールド」という、そのまんまの模型用塗料が販売されていました。
その塗料をベースに調色するのが早道かと思ったのですが、最近あまり販売しているのを見かけなくなったので、もしかしたら廃版になったのかも...。
ということで、新しい候補として、GXメタルイエロー・スターブライドブラス・スターブライトゴールドの3色を基にアニメ調のゴールドを再現する事にしました。
感想としては、イメージに近い色味が簡単に出来てくれる感じでオススメです。 詳しい配合は完成イメージによって異なると思いますが、アニメ調のゴールドはこのあたりをベースに調色して色味を作るのがスムーズで良いかと思います。
今回は、金属色を用いた混色で色味を再現してみましたが、他にもイエロー系の下地ベースにパール系の上塗装で再現する方法もアイデアとしては思いついたのですが、こちらはまた機会があれば...。
宝石部分は、小さいパーツですが、クリアルージュでキャンディ塗装を行って、宝石感を出しています。
ちなみに、ブーツはグレーベースにブラックでのシャドーとオーバーコートを施して、仕上げにつや消しのスムースをして完成させました。
猫さんの柔らかい体というか毛並みを表現するために、今回は、サフの色味を変えてみました。
グレーサフの上からホワイトだと少し硬い印象になってしまうので、まずは下地を淡い水色系のサフで塗装してからホワイトの上塗装をしました。
更にシアン系のシャドーを加えてから、ホワイトでなじませて完成させました。
塗装工程としては非常にシンプルですが、色サフの効果があるのかイメージに近い、優しい感じの色味で塗装ができたと思います。
簡単にできるので、今後も使っていこうかと思います。
白い背景で白い猫さんフィギュアの撮影は難しい...。
モデリングしたフィギュアの3Dデータ画像です。
出力用にパーツ分割したフィギュアの画像です。
パーツ数はここに写っていない杖部分や金属パーツを含め、全部で35個になりました。なかなかの大物でした。^_^
以上、美少女さんフィギュアの感想でした。