髪の形でフィギュアのパーツ数がすごい数になりました。
今回は、レース部分以外は白レジンで複製を行っています。
フィギュア全体の半分くらいのボリュームがある髪もレジンで複製しました。
複数まとまって跳ねる部分の髪は、逆テーパーが多く、1パーツで複製できないので、まずは細かく分割して、複製を行いました。
その後、ある程度まとまった数の髪をまとめて、塗装を行って、1つのブロック状のパーツを複数作りました。
最終的には、複数の髪ブロックを組み合わせて、髪パーツとして全体を完成させています。
髪部分の工程は思った以上に大変でした...。(汗)
レース部分についているパール状のパーツは最初、丸い鉄球を型取りしてレジンで複製を行い使用する予定でした。
一旦、複製作業を行ったのですが、100個近く必要なので、1つずつ表面処理を行うと、それだけで膨大な時間がかかりそうなので、方法を変更して、プラスチック系のパール(フェイクパール、人工パールなど)を探して、イメージに近いパールパーツを使用しています。
肌の塗装は白レジンの素材の色を生かして、透明感のある塗装を行い、砂目吹きで肌のムラを表現しました。
アイシャドウはムラ塗装というか点描画法のように、よく見ると小さなツブツブがふわっと見える感じの塗装ができたので、そのあたりがお気に入りです。( 自己満足(^_^) )
髪の塗装ですが、純色のシアンとホワイトとブラックで塗装を行いました。
基本的にはこの3色の比率を変えて、シャドー吹き、全体をオーバーコートをして、更に濃い部分を塗装して、全体にムラ塗装を施して、最後は髪に光沢が欲しかったので、ブルーパール粉をほんのり使ってツヤ調整のコートをして完成です。
あまり多くの色を混ぜすぎるとイメージする色から遠ざかるスピードが上がるだけなので、混色する際は純色は必需品ですね。
ストッキング部分は肌の色で塗装を行った上から、ストッキングを履いている感じにしたいので、まずは半透明の白っぽい色を塗装します。
その後、スカイブルー系の透明色を塗装してカラーストッキングを再現しました。
顔や手にある金属パール部分は、ブラウン系でベースを塗装してから、パール粉やシルバー系塗料をコートする方法で金属感を出してみました。
もう少しギラギラ感が必要かなと思ったのですが、イラスト全体が優しい感じの色味だったので、あえて控えめにしましたが、ギラギラ感と共存が難しかったです。
足の白ベルト部分やパンツ・シューズなどは見た目は同じ白色ですが、白ベルトの部分はグレー系のシャドーを入れて、パンツやシューズ部分はバイオレット系のシャドーをほんのり入れています。
ただ、ほんのりしかシャドーは入れていないので、見えません...。(泣)
肌で感じ取ってください。(*^^*)
ロウソクはご依頼者さまからデザイン資料をいただきまして、それをデカールにして使用しました。ありがとうございます。
下の画像の色の異なる部分がそれぞれ別パーツになっています。
発色を上げるためにボディ部分を白レジンに置換しました。
レース部分は最初はボディと同じようにシリコンで型取りして半透明クリアレジンで複製を行う予定でした。
複製作業をかなりの回数を行ったのですが、パールパーツ同様、複製後の表面処理を考えると、なかなかの工程数がありまして(汗)、今回はクリアパーツはレジン製のパーツを使用しないで、クリア素材の出力素材を使用しました。(^^)
乳白色は塗装で再現しました。透明度の調整は塗装の方が安定して出来るので、クリアレジンで乳白色を作るよりも非常にストレスなく作業が進みました。
ちなみに、今回、複製の型の製作にシリコンを大量に使用しまして、結局9KGぐらい使ったようです。
その他にも石膏でのバックアップもかなりしっかりと作りましたので、全体ですごい重量になりました...。(*_*)
以上、Bさんフィギュアでした。