今回のフィギュアは、ゴツゴツした感じに仕上げたいと思います。
今回もZbrush(デジタル)で作っていますが、オーナーさんのご希望で、モンスターフィギュアをスカルピーで作ったような感じで再現したいと思います。
目指すは海外ガレージキット風のボリュームです。
最終的には、1パーツで製作したかったんですが、レジンへの置き換え作業を考えると、かなり難しいので、できるだけ各パーツが海外パーツのようなブロック状の大きな感じになるよう分割しました。
Zbrushでは、まずイラストをセットして、その資料イラストを見ながら、まずは、ZSphereで大まかなボディラインを再現します。
後でかなり手を加える予定なので、ここで神経質になるほどキレイに作らなくても問題ないので、とりあえず形を出します。
にょきにょきっと作業を進めます。
ある程度、形が出来上がったら、Adaptive skinを作って、これからの作業のベースとします。
ポリゴンはこんな感じになっています。資料イラストと全然違いますが、お気になさらず。
この後のZbrushの作業としては、divideして、Subdivisionを上げながら(ポリゴンを細分化して細かくしながら)、ブラシを使って、ディテールを入れていきます。
まぁ、シンプル(^o^)
メインで使ったブラシは、「Slash」、「ClayBuildup」、「Move Topological」です。
基本的に使うブラシは両手どころか、片手であまりそうな数です。
もっといろんなブラシを使うと、作業がはかどると思うんですが、あんまり凝ったブラシは使いこなせないので...。
ちなみに、それぞれ、少しづつカスタムしていますが、初期状態のブラシでもできると思います。
この作業を続けていと、だんだん形になっていきます。
頭部と胸部分を作ります。
腕部分のベースを作って。
エッジなどを効かせると、腕の形がほぼ出来上がり。
後ろ足やしっぽも忘れず作業をしまして、全体的に、ディテールを加えると、完成です。
今回は、手作り感というか海外ガレージキットの様な粗さを少し出したかったので、全体的にそういったモールドを入れました。
スカルピーで勢いをつけて作業を進めた時にでるラインやモールドは個人的に、カッコいいので、それを目指してディテールを加えました。
フィギュアデータが完成しましたので、ここから分割作業を行います。
今回は、最終的にレジン素材に置き換えるので、完成したフィギュアデータを型を取りやすいようにパーツを分割しました。
ちなみに、パーツに開いている小さいたくさんの穴は内部に残ったサポート材を溶かし出す為の穴です。
裏側にもたくさんの小さい穴を開けています。
大きい穴を開けても問題ありませんが、今回は、型を作るので、埋めやすい様に小さい穴にしています。
出力パーツをレジンに置き換えて、組み立てたフィギュアを作品ギャラリーにアップしましたので、ご覧ください。