美少年フィギュアの表情はむつかしいですね。(^o^)
資料イラストは、サラリとした綺麗なカラーで、かつ、ラインも繊細だったので、それを再現できるように髪のボリュームやシワの表現を全体的にシャープな感じのモールドになるようにしてみました。 カラーに関しても、出力後にがんばりたいと思います。
まずは、頭部を製作しました。今回は、かなりの美少年なので、イメージをくずさないように頑張らねば...。
髪型と顔部分のラフを作ります。イラストの髪のラインを基準に目の位置や大きさ、鼻・口の形を作っていきます。
髪をとると、こんな感じですね。眉は最終的にモールドを入れる予定ですが、サイズが小さいので、ほぼ塗装の目安ぐらいの役目かな。
手や足のラインや太もも・関節など、キャラクター独特のバランスを資料を元に作っていきます。
今回は、湾曲を強めで、細く長いイメージです。
きれいなポリゴンで製作するのは面倒ですが、関節毎に分けているとポーズをつける時に、デザインが崩れにくいです。手間を惜しまず、地道にがんばりましょう。(自分への戒め...。^^;)
表情はニヤッとした感じのイメージなので、口角を上げて、全体のバランスを変更していきます。 実際のフィギュアになると、顔の全高は2センチぐらいなので、ほぼ分からないかもしれませんが、頬・目尻なども動くのでそのあたりの調整も行います。
前髪のパーツを取ると、こんな感じです。
このあたりから、原型パーツになった時の分割を考えて製作していきます。この時、髪は2パーツぐらいで大丈夫かなと思っていたんですが、実際は...。それはとりあえず、置いときます。^^;
表情部分がほぼできたので、髪パーツのデータを清書しました。
上の画像から下の画像まで、文章で書くと、一瞬ですが、実際は、ここでかなりの体力を使っております。最初はモールドでラインを入れていたんですが、最終的に髪の動きを考えると、もったり感・ぼてっと感が出ていたので、髪束のパーツで製作することにしました。
頭部のデータがほぼ出来たので、次は洋服などのパーツを製作して、直立状態のデータが出来ました。
今回は、シンプルなカフェ店員さんの様な衣装です。
顔のアップです。
画像では、分かりませんが、ここで髪の根本と頭部(おでこ部分)に接続用の重なりを製作しています。
文章で書くとややこしいですが、髪を頭部に接続する用のダボのベースになるものを作っています。(まだ、かなりややこしい...。^^;)
ポージングをして完成です。
腕・足の動きや腰・首のねじれなど指定のポーズに動かすと、全体的にポリゴンがひび割れたり、破綻するので全体的に修正する必要があります。
なので、最初からポーズを付けた状態で製作する方もおられますが、個人的には、今のところ、後でポーズ付けをした方が、依頼者さんが確認しやすいと思っているので、この手順でしています。
以上で、原型データは完成です。お疲れ様でした。(自分自身に...。)
この後に出力用のデータを製作します。
髪部分の分割がかなり難しかったですが、出力用のデータが出来ましたので、出力を依頼しました。ちなみに、髪は2パーツ予定が5パーツになりました。^^;
出力が完了しました。(追記)
今回は、サフレス仕上げをするので、ボディ全体を白レジンに置換して、髪は透明感のある金髪イメージだったので、半透明レジンで製作しました。
自分の確認用の画像なので、少し見づらいかと思いますが、こんな感じになりました。
塗装して、完成した金菱礼凰さんフィギュアを作品ギャラリーにアップしましたので、ぜひ、ご覧ください。