"えぞれんげ"さんの創作キャラクターから蜘蛛女さんフィギュアを製作しています。
製作サイズは全高約18センチですが、グラマーすぎるボディとボリューミィーヘアーで、印象としては、もう少し大きめの印象になると思います。
まず、お見積もり時にイラスト資料を拝見しましたが、すぐに完成イメージが湧きました。デザインおよびボリューム的にかなりカッコいいフィギュアになると思います。
カールした髪って前から製作したかったので、ワクワクしながら製作させていただいております。
今回は、タイトルに有るように、2キャラクターをフィギュアとして製作しています。
まず、1体目はこの「蜘蛛女」さんです。すごく綺麗なイラスト資料いただきまして、えぞれんげさん、ありがとうございます。
特徴は、資料イラストで一番に目に付くボリューミィーな髪とボディでしょうか(^_^;)
まずは、ベースとなるボディをある程度ラフに製作します。
個人的には、全パーツを揃えてから細かい作業やディテールの追加作業をしていますので、まだボディは基本的な形です。
それと、今回は、目が全部で8個あるので、アタリを付けておきます。
目が8個ってなかなかポジション(バランス)が難しいですね。まだ、顔の印象がイラストとかなり違いますが、ご勘弁を...。
次はボリューミィーな髪を製作します。
製作方法としては、髪の束がフワッっとゴージャスに集まっているように感じたので、まずは1束を製作します。
なかなかカールをしている髪の束って難しいですね。
まぁ、おおまかに形を作りましたので、頭に付けてみます。
まず、一本だけ付けてみたのですが、あんまり雰囲気がつかめないですね。
何か、ポニーテールが横になった感じはしますが...。
とりあえず、カールしている髪の流れを再現するためにラフですが、ラインを追加してみました。
髪先にあるボリュームのある部分のカールはかなりの急角度と言うよりほとんど水平にカールしているようなデザインで造形をしました。
その上の部分は、イラストでは、ほぼストレートの印象ですが、下の水平カール部分に馴染むように徐々にカールの角度をつけていきました。
ポリゴンで製作するとかなり時間が掛かりそうだったのですが、イメージを忘れないうちに製作したかったので、メッシュ上でラインをつけていきました。
上のラフ髪にディテールを追加しました。
髪の一本一本ラインをつけると、かなりデータ上はキレイに見えると思うのですが、出力と完成した時のイメージを考えると、画像のくらいが一番ベストかなと思います。
8個の目の位置を再確認します。
通常の眼の下の眼はアタリをつけていたのですが、上の4つの眼に関しては、かなり位置が難しいです。
普通の眼の部分はおでこや頬、鼻の付け根、こめかみ部分で眼球を覆うように、窪みがありますが、おでこ部分の眼に関しては、この窪みが無いので、立体にすると肉付きのバランスが難しいです。
頬の部分の眼は頬の角度があるので、それほど、難しくなかったんですが...。
全身で見るとこんな感じ。
なかなか更新していなかったので、記事が溜まってしまいました。一気にカキコします。
この記事を書いている時点で出力も完成し塗装中ですが、あしからず。(^O^)
上で追加しました髪の束を少しずつ増やしていきます。
今回は髪型は前後左右に大きく膨らんでボリュームを出しているので、イラストのイメージに合うように一束ずつ位置を決めていきます。
資料イラストをトレースしながら位置を決めていますが、前後左右のすべて完全にイラストと一致は難しいですので、一番イメージに近い形で配置していきます。
耳は耳穴だけが有るような設定です。一旦、耳の造型を行なって髪や目の位置バランスを決定してから、耳の形を設定どおり穴だけにしました。
耳の造型を行わず、耳穴だけを作ろうとすると、自分の場合は顔全体のバランスが取れず、違和感を感じてしまうので、作業工程は増えますが、一旦、耳パーツを作っています。
髪の束数の指定は無いとのことでしたので、イメージを中心に髪型を決定しました。
最終的には、20束となりました。ボリュームがスゴい...。
次は、ピンヒールを履いていますので、ピンヒールの製作です。
ピンヒール自体の造型は問題無いんですが、出力した時にヒール部分が文字通りピンの状態だと折れやすく、発送なども考えると、少し不完全というか、大丈夫だとは完全に言い切れないので、少しだけヒール部分を太くしました。
下の画像は製作中の画像です。これから更に造型をしていきます。
今回は、爪も長いです。
出力時にツメ部分の厚みが薄くなりすぎて一度、出力が出来なかったので、少し厚くしました。
まだ、出力に関してはいろいろ勉強が必要なことがありますね。
完成時にはほとんど隠れるのですが、ガーターベルトをつけているので、その部分の製作します。
ラフ造形をまずは製作して、全体のバランスを確認しました。
ドレスの下およびスリットから見える部分もイメージどおりなので、ガーター部分にディテールを加えていきます。
出力するとサイズがかなり小さくなり、ディテールも確認できなくなるぐらい小さくなると思いますが、一応造型を施しました。
爪もかなりのロングテイルになりました。
以上の作業で、直立ポーズでのすべてのデータができました。
まだ、ドレスのシワや動きが無いので、フィギュアとしてはすこし違和感がありますが、ご勘弁を。
データが完成しましたので、ポーズ付けを行います。
このページの上に資料イラストを載せていますが、実際にこのポーズをとった時の動き・シワを表現に加えました。
リアル過ぎる表現は資料イラストから外れてしまいますので、少しだけリアルさを加えてみましたが、どうでしょうか?
ちなみに、ガーター部分も造型を加えています。完成時には完全に隠れますが、雰囲気物ということで...。(^_^;)
蜘蛛女さんの塗装が完了しましたので、作品ギャラリーに画像をアップしました。お時間があれば、ご覧ください。
以上、現在の製作記事でした。