オリジナルのフィギュアをオーダーメイドで製作いたします。
あなたの描いたイラストや写真などから立体化しています。

可動フィギュア原型製作。

市販のジョイントを使用した可動フィギュア用原型の製作記事です。

"摘草"さんの創作キャラクター「ヴァルナクト」を製作しました。
全高約15センチの可動フィギュアの原型を製作。複製はご依頼者さまが行なうということでしたので、原型状態で納品いたしました。

ジョイント部分を1から作るとなると、可動による劣化や動きの調整が難しいと思いますが、のちのち必要な技術かなと思いますので、のんびり調べて、研究していこうかと思います。ただ、今回は、市販のジョイントを使用しています。

出力した原型パーツはギャラリーにアップしていますので、そちらもぜひご覧ください。

キャラクター:©摘草
サイズ:約15cm
2013/06 完成

可動フィギュアの製作ノート。
2013/06

摘草さんデザインの「メフィスト(仮)」の可動フィギュア用の原型データを製作します。
下の画像は全体の画像ですが、この他にも資料画像を50枚以上いただきました。ありがとうございます。詳しすぎて疲れました。(^_^;) でも、気持ちがすごい伝わってきます。(*^_^*)

資料 キャラクター資料

今回は、可動フィギュア用原型の製作ということでしたので、まずは下地(ベース)になる人型のデータを製作し、それに装着するようにキャラクター「メフィスト」のパーツを乗せていきます。個人的なイメージは細マッチョです。(*^_^*)

まずはラフデータを製作していきますよ。

フィギュア製作開始 製作進捗

腕や足に合わせて、それぞれパーツのベースを作っていきます。
この作業と合わせて、ジョイントパーツのデータを製作し、それがきちんとパーツ内に組み込めるか検討しながら作業を進めます。

装甲製作中データ ジョイントの切り込み

まずは、パーツを製作します。そして、ただひたすらパーツを作り続けます。
全体のパーツの製作はいつもどおり、時間はかかりますが、特にアクロバティックな製作はしておりません。地道に資料とにらめっこしながら製作します。
今回の製作ですこし難しかったのは、ジョイントをはめ込む部分の可動用の切り込みデザインですかね。あまりカットし過ぎるとデザインが消えちゃいますし...。

パーツ製作中 装甲パーツ

そうこうしているうちに?とりあえず、フル装備のキャラクターデータが完成しましたよ。
これから、微調整を行います。

可動フィギュア
可動フィギュア側面 可動フィギュア背面

足パーツ部分のジョイント位置の微調整がほぼ出来ましたので、引き続き、腕や肩、手のパーツ内にジョイントを組み込む作業を行っています。

足パーツ 肩ジョイント

足の付け根とボディ中心のジョイント部分が干渉しそうなので、強度と組み込み可能かどうかご依頼さまと打ち合わせを行なって解決しました。
詳細はヒミツですが、そういうアイデアですか\(◎o◎)/!という感じです。(笑)

足の付け根

ここまでは比較的、順調?に進んでいたんですが、ここで大問題。ウエスト部分が独立可動できるようにしたいというご指示をいただきまして、てんやわんやしたあげく、修正変更というかほぼ新造しました。もぅパーツが組み込めないよぉ...。上の時にすでに干渉しそうっていう状態だったのに...さらに...。(T_T)

ボディもサイズがコンパクトな割に可動パーツがかなり盛り込まれているので、デザインがかなり難しかったです。中の構造のデザインだけでなく、見た目のバランスもカッコいい感じになるように調整を行いました。本当にもう組み込めません...。(泣)

組み込めない

ウエスト部分の外見デザインをカッコ良くしながら、さらに上半身の可動範囲を大きくするためにお腹部分を修正。
ウエストがくびれているんですが、分かります?

ウエスト正面 ウエスト側面

今回は、スタンダードタイプと装甲装着タイプのコンパチ用原型なので、確認するデータ数がすごく多いです。

スタンダード 装甲装着

上の画像では、武器は背中にセットされていますが、きちんと手に持てるようになっています。
手パーツも武器を握るようのパーツや平手パーツなど両手分4つあります。

武器データ

データ完成~。グーの手と平手のデータなど全部表示しているので、手の部分が少し不自然ですが...。

データ完成

ということで、今回、製作したパーツ数は71となりました。過去最高です。
これらのパーツを出力した原型画像と仮組みの画像は作品ギャラリーにアップしましたので、このボリュームをぜひどうぞ。